子育て家庭の経済的な負担を減らそうと、名張市は2018年4月から、6歳までの未就学児を対象に、医療費の窓口負担をなくす方針を明らかにした。3月3日、市議会一般質問の答弁で亀井利克市長が明かした。
市は現在、市内在住の中学3年生までを対象に、子ども医療費の全額助成を実施。一度医療機関で支払いを終えた後、申請すれば医療費全額の助成が受けられる「償還払い方式」を採用している。今後導入する「現物給付方式」は、窓口での支払いがないため、自己負担を気にせず受診できるようになる。
国が18年4月から、未就学児を対象にした医療費助成に対し、国民健康保険の国庫負担金の減額調整措置を無くすのに合わせて実施を決めた。市では今後、助成可能な医療機関のエリアなどを県や医師会などと調整し、実施に向けた支払システムの改修などを進める。
市によると、未就学児の医療費の窓口負担無料化は、県内では鈴鹿市が今年4月から3歳児までを対象に実施する予定だという。