伊賀市は「健康の駅長」の愛称で15年間続けてきた健康づくり推進員制度を今年3月末で廃止する。開会中の市議会2月定例会に関連条例から推進員の設置規定を削除する一部改正案を提出している。
健康推進課によると、市独自の同制度は地域住民の健康づくりを推進するため、旧上野市時代の2002年度に開始。合併後は市内の他地区でも取り組んできた。
推進員の任期は2年で、市内の各地域から推薦や公募で選ばれた83人(17年2月15現在)。これまでにウォーキングや体力測定を始め、ストレッチや体操などの教室を開いてきた。
岡本栄市長は定例会開会日の13日にあった施政方針演説で「今後は住民自治協議会などが中心となって、地域の特徴やニーズに合った活動が実施できるよう、地区担当保健師が情報提供や支援を行う」と説明。同制度に充てていた事業費は来年度から、自治協への地域包括交付金として1団体につき3万円を加算し、市では今後、昨年4月に始めた健康マイレージ事業や健康測定会などの事業を充実させていく方針。