伊賀市議会は24日、同市ゆめが丘1の公設民営施設「ゆめぽりすセンター」の運営委員会(中村伊英委員長)から提出のあった、現指定管理者の指定期間を1年延長することを求める請願の追加を決めた。2月定例会には市が同センターを直営化するための条例改正案を提出しており、請願とともに3月1日の総務常任委員会で審議する。
現在の指定管理者は尾鷲市に事務所を置くNPO法人「市民福祉ネットワークみえ」(大西良太理事長)で、センター運営委は同法人が設置した。委員は市民団体の代表者ら8人で構成し、運営事業に対してチェックや助言などを行っている。
昨年10月にあった次期指定管理者の候補を決める選定委員会には、センター運営委の委員らが役員となり昨年新たに設立したNPO法人が応募。しかし、選定委らは「選定基準による評価点などから候補者として妥当でないと判断した」と認めなかった。
市はその後、非公募で地元の住民自治協議会を維持管理業務の新たな指定管理者候補とし、市民活動支援業務は市直営に見直す議案を提出。定例会初日の13日に即日採決し、議会は賛成少数で否決した。市はその後、同センターを指定管理から直営に見直す条例改正案を提出している。
センター運営委は「同ネットワークみえ」による3年間の指定管理期間中、市民活動の相談件数や会議室、印刷機の利用件数が確実に増加している点や、候補者を決める選定委の審議や市が直営を提案した経緯に疑問が残ると指摘。同施設に導入した指定管理制度を継続するよう訴えている。