全国社会福祉協議会会長表彰を受賞した名張市栄町の井上百合子さん(71)と同市松崎町の芳澤代志子さん(68)の伝達表彰式が1月25日、同市丸之内の市総合福祉センターふれあいであり、名張市社会福祉協議会の奥村和子会長が2人に表彰状を手渡した。【受賞を喜ぶ(左から)井上さん、奥村会長、芳澤さん=名張市丸之内で】
2人が昨年11月に東京都であった全国社会福祉大会での表彰式に参加できなかったため、全国社会福祉協議会の斎藤十朗会長に代わって奥村会長が贈った。
井上さんは民生委員・児童委員功労で表彰された。1989年から現在まで、名張地区で民生・児童委員を務め、2007年から6年間は同地区民生委員児童委員協議会の副会長にも就いた。家に引きこもりがちな高齢者への声掛けや悩み相談、傾聴活動に積極的に取り組み、地域の高齢者サロンへの参加を促すなど、地域との橋渡しに注力してきた。
芳澤さんの表彰は社会福祉法人・福祉施設功労。20歳から保育士として働き、同市では約30年間、名張西保育所や昭和保育園などで勤務。臨時職員として同園で勤務する今も保護者からの子育て相談や孤立しがちな児童の支援、後輩職員の指導などに尽力。仕事以外でも子育て支援や配食ボランティアに参加し、保育士としての技能を生かしている。
表彰状を受け取った井上さんは「本当にありがたい。いろんな方の支えがあってのことで、地域の方に喜んでもらえたからこそ続けてこられた」と話し、芳澤さんも「子どもたちや保護者、周りの方に恵まれ、こちらが元気をもらってきた。受賞はみんなのおかげです」と喜びを語っていた。