伊賀市水道部は1月11日、昨年12月請求分の水道料金で2件の過大徴収が発覚したと発表した。会社と個人から実際の料金よりも200万円以上多い130倍または640倍の金額を銀行口座から引き落としていたという。
発表によると、1件は市内の建設会社が契約者。水道メーターの口径を変更したが、委託業者が使用水量のデータ入力時に以前使用していたメーターの記録をもとに誤って計算。実際の料金は約1万6000円だったが、市水道部が10日に約208万円多く口座から引き落とした。銀行からの知らせで知った会社関係者から問い合わせがあり、同日発覚した。
もう1件は集合住宅に住む個人が契約者で、10日のミス発覚を受けた11日のチェックで新たに判明した。原因はメーターの記録を確認する検針員が「766」を「7666」と誤入力したことで、実際の料金3218円より約205万円多く徴収していた。
市水道部は2015年4月から「タカダ中部支店」(名古屋市)に窓口受け付けや検針、徴収などの業務を委託している。過大徴収した会社と個人には12日に全額返金し、改めて正規の料金を請求する。
会見を開いた北山太加視・水道事業管理者は再発防止に向け、全ての事務処理手順を再点検するなどと説明し、「大変な事態を招いた。2人の関係者に大変申し訳なく、お詫び申し上げる」と陳謝した。